どうしようどうしよう……!!
心臓はドキドキと早く音をたてる。
あたしは自分の体温が1度上がったんじゃないか……なんて思うほど熱いし…。
あれから数日、伊月くんの顔をまともに見れないし勉強にも身が入らないよ~……。
「恋華……?」
「えっ……あ、うららちゃん!」
「どうしたの~?勉強あんまり根つめない方がいいぞっ♪じゃ、またねー」
「うん!バイバイ……」
もう放課後か……。
あたしは溜め息混じりに教室を出ると、目の前で待ち構える背の高い人。
「いっ、伊月くん!」
「どーせお前暇だろ?俺んち来いよ」
「でも!あたしテスト勉強しなきゃないから……」
「俺んちでテスト勉強するつもりだけど。なに想像してんの?」
ニヤリと意地悪っぽく笑ってあたしの手を引っ張る。
嫌でも想像するでしょ!?
あんなに……ドキドキさせられたらさ……。