伊月くんは教室の鍵をカチャッと閉めて、後ろからあたしに抱きついてくる。


それと同時にあたしの胸をさりげなーく触る手。


「ちょっと!どこ触ってるんですかー!?」

「お前の貧相でまな板な胸」

「そんなに文句言うなら触らなきゃいいのに……」

「うるせー。口塞ぐぞまな板……」

「まな板じゃないっ……んっ…」


あたしの黒髪をさらっとよけて首にキス。


ギュッと強く抱きしめられて、もっともっと密着する身体。


恥ずかしい……どうしよう……。


「伊月くんっ……ヤダ…」

「もう少し我慢しろ……止まんない……」

「ほんとに……無理っ……」


身をよじって伊月くんの腕から抜けようとするけれど、男の子の力が強いことを改めて理解する。


ずっとあたしの首に口付けをして、ギュッと力が強くなる伊月くん。


ドキドキさせないでっ………!!