でも思ってた反応と全く違って……


「負けずに付き合いなさい!玉の輿の道まっしぐらよ!!神城グループ♪」


別にあたしは伊月くんとお金目当てで付き合ってるわけじゃないんですが……


テンションアゲアゲのお母さんを見て呆れるあたし。


でも、交際反対されなくてよかった。


あたしは心から安心した……。



次の日の放課後、あたしは伊月くんの車でまた家まで送ってもらう。


そのはずだったんだけど………


「伊月くん……ってか、柳田さん!あたしの家の方向違います!」

「はい。伊月様の命令なのです」


全く逆方向の一軒家街に黒塗りの高級車が進む。


右隣に座る伊月くんをバッと見ると、怪しく笑ってるだけで何も答えてくれない。


車はどんどん進み気付けば閑静な高級住宅街に……。


その中でも一際豪華で目立つ大きなお家。