《伊月side》
ヤバイ。
非常に気まずい。
自分の感情に流されてたらキスしてた……。
朝からずっと、チビも俺に話し掛けてこないし近寄りもしない。
今日でハワイを出るのになんだ、この気まずい感じ!!
「チビ!」
「ひゃっ!は、はい!?」
「……別に…」
声を掛ければ大袈裟にびくっと肩を震えさせ、俺を見ようとしない。
目線をバッチリ逸らす。
腹立つんだけど、その態度。
確かに、何の思いも言葉で伝えないで身体で行動した俺は悪いのかもしんねぇよ?
でも………このチビのくせに俺を避けるなんぞ生意気。
あぁ~……なんでこんな悩んでんだよ。
もう悩むのはやーめた。