広くて心地良い大理石のお風呂。


お風呂に入りながらも、浮かぶのはさっきの神城くんとのキス………。


それに初めて『恋華』って名前で呼んでくれた……。


指で唇を触っても、キスの感触は忘れられることなくあたしを苦しくする。


もしかして………あたしが上がってから続きするってことないよね!?


むっ、む、無理無理!!


なんで、こんなにドキドキしてるのよ……。


自分が自分じゃないみたい……。


ドキドキし過ぎて涙まで出そうです。



お風呂から上がり、小刻みに緊張で震える脚で寝室に戻る。


このまま………キス以上のことされたら?


自分は自分で守ろう!


意を決してドアを開けると、爆睡してる俺様意地悪お坊っちゃま。


あたしがバカでした。


………これじゃあ期待してたみたいじゃん!!