そんな……


神城くんがあたしのこと好きなんてこと絶対に有り得ないよ!


だって普通好きな子のこと『駒兼おもちゃ』なんて言う!?


「だって!伊月が別荘に……しかも女の子連れて来るなんて恋華が初めてだもん♪」

「ぐ、偶然だよ……きっと。好きなはずないって!絶対に!」

「あれれ~?なんで恋華まで焦ってるの?……意識しちゃってる~♪」

「も~……莉理ちゃーん!」


そりゃあ、あんなイケメンに好きなんて言われたらどんな女の子もコロッと落ちるはず。


けど……性格はあたしを駒にする俺様お坊っちゃまヤロー!!


なんで……なんで、こんなにドキドキするの?


「素直になることが何よりも大切」

「へっ?」

「って言葉をリョータに言われたの!」


ニコッと笑った莉理ちゃんは何を考えているのか……。


「チビ!帰るぞ!」


この声は張本人です……。