ハワイの空は薄暗くて、やっぱり眠りの世界へあたしを誘う。


そして数分後には、寝ぼけ頭でも理解できるほど大きな一軒家に着いた。


「柳田。あとで荷物全部リビングに運んどいてくんない?」

「かしこまりました」

「チビ。眠そうな顔して……歩けるか?」

「うん……大丈夫です…」


広いリビングから階段を上がると、いくつも部屋が並ぶ。


あたしは神城くんと同じ部屋っぽい……。


へっ!?


同じ部屋!?


「俺とお前、同じ部屋な。文句はないだろ」

「いやっ、その……同じ部屋って…マズイでしょ…」

「は?誰もチビでまな板なヤツ襲おうなんて思わねぇよ!」

「ダメージ大きいですって…!」


神城くんは繋いで手を離し、ゴロンとあたしをベッドに寝かせた。


あたしの扱い雑です!


まぁ、確かに神城くんにしたらただの駒兼おもちゃですけど………。