《恋華side》



夏休みの宿題もいい感じで終わらせた8月。


盛夏で太陽は惜しみなくギラギラ輝いている。


こんなに暑い日には海でも行きたいなぁ……。


♪~♪~♪~


「電話だ…。え、神城くん……」


そいえば、あたしは友達としてでもなく駒として連絡先交換してたね……。


呆れてケータイに出る。


『久しぶり。俺のおもちゃ』

「どーも。久しぶりです……」

『急だけどさ、1週間ハワイ行くから』

「行ってらっしゃい…」


なーんだ……そんなことか。


お金持ちの俺様わがままお坊っちゃまは、バカンスですか!


『は?何言ってんの。チビも一緒に行くぞ』

「あっ、あたしも!?でも……そんなお金ないし……」

『神城グループナメられたら困る。お前一人増えたくらいじゃ何も痛くねぇし。つーことで明日迎えに行くわ』

「ちょっと!?神城くん……って切られた!」


俺様お坊っちゃまは、どうやら強引らしいです。


………ってか!早く荷造りしなきゃじゃん!!