大和は面白そうに笑って嘘なのか本当なのか分からない話をする。
「恋華ちゃんかなーり会いたがってたぜっ!会ったら抱きしめてあげないとな♪」
「なんかお前が言うと全部デタラメに聞こえんだよな~」
「ひどい!これ、本当だから!マジで!」
そんなに念押さなくてもいいけどさ。
どのみち離れてた分はちゃんと埋めるし。
人の群れをかき分けて教室に入ると、窓際でうららちゃんと話してる恋華。
やっと会えた……。
恋華に触りまくりたいけど、きっと怒られるからぐっと我慢。
「恋華。久しぶりだな」
「あ………伊月くんっ!久しぶりにも程がありますよ!」
「わりぃな。全部が片付くまでお前に会いたくなった。全部ハッキリさせた状態で会いたかったから」
「ふふっ…菫ちゃんの言う通りっ。伊月らしい」
菫にも会ったのか?
まぁ、恋華がめっちゃ笑顔だからいいや。