ん……?
チビに嫌われるって……こんなんじゃ俺があのチビ好きみたいじゃん!
好きじゃねぇ……俺のおもちゃおもちゃおもちゃ……。
「お待たせいたしました。恋華様」
「ありがとうございました!……アレ?あたし名前言いましたっけ…?」
「伊月様がお家で話しておられるので…」
「話してねぇよ!誰がチビのこと話すか…。お前が自分で言ってただろ…」
柳田は苦笑して俺を見る。
チビはキョトンとアホみたいな顔してるし……。
チビの話し……全くしてないって言ったら嘘になるけど。
「じゃあ……またね。神城くん」
「あぁ、また」
「あっ、そうだ……。明日もお弁当いる?」
「……いる」
自分勝手で愛想悪くて、散々チビのことこき使って……
きっと……いや、絶対にチビは俺のこと大嫌いなはずだ。
今気付いた。
今日から俺の一方通行な片思いの始まり。