近所の大型スーパーに入ると、伊月くんはキョロキョロ落ち着きないです……。


きっと……あんまり来たことないのかな?


「すっげ~……こんなに野菜とか売ってんだ」

「ここスーパーなので!来たことないの?」

「小学生くらいの時に、アメリカのスーパー行ったのが最後だ」

「さすが伊月くん……」


恐るべしお金持ち!!


あたしみたいな庶民はスーパーに頼りっきりだもん。


カゴを乗せるカートを気に入ったみたいで、積極的にガラガラ押してくれる。


興味津々な目付きが子供みたいでかわいい……


怒られそうなので秘密にするけど!


「何作るの?つーか、お前って料理するイメージあんまりない」

「そこそこ料理しますよ~!何作るかは、お楽しみ♪」

「へ~……恋華が俺に隠し事なんていい度胸じゃん!マズイの作ったらイジメるぞ」

「絶対に美味しいの作る!」


こうなったら意地でも作ります!


最近、料理とかしてないから自信はないけど………。