ずっと泣いてる恋華の背中を擦って、慰めるように心掛ける。


嗚咽が落ち着いてきてから理由を聞いてみる。


「どうした…?悲しいことあったの?」

「うっ……んっ……ふっ、だ、大学に……うわーん!!」

「わ、分かったから!落ち着けって……」


嫌な予感的中。


……失敗したらしいな。


ヤバイ……こんなに泣いてへこんでる恋華を見るのは初めてだ……。


かける言葉すら見付からない…。



「う~……ふぇ~ん……うっ、う、んっ…」

「でもよ、第二志望で受かってんだろ?だったらそんなへこむこと…」

「……傷をえぐらないで下さい!!うわーん!」

「マジかよ……」


どう慰めたらいい?


つーか、恋華の進路どうする?


俺が受験に失敗したことねぇから、いいこと何も言えない……。