理性のブレーキなんてかけられるもんか。
俺を退屈させた仕返し。
「あ、あのっ…!受験終わるまで待て、です!」
「いつから恋華が俺に命令するようになった?そんな生意気にした覚えないんだけど」
「でも!ま、待てして……下さい……っ」
「できるわけねぇだろ。バカ……」
抱きしめる度に感じる恋華からの体温。
ん~……大好き。
イジメるばっかじゃなくて、ちゃんと甘やかしてあげるのが俺のやり方。
かわいい恋華に嫌われないようにな?
「伊月くん……痛いのヤダ……です…」
「俺なんか痛いことした?」
「してないけど…不安で…。あ……キスしてほしい、かも…」
「いいよ。俺のこと見て?」
バッチリ目が合ってからキス。
受験終わるまで待てできなかった結果。
この甘い空気がいつまでも続けばいいのに、なんて思うほど恋華に惚れてる。