《伊月side》



学校での昼休みを久しぶりに自分の教室で過ごした。


恋華がいないと暇すぎるし、弁当作ってくれるヤツがいないから購買のパン。


退屈すぎて死にそ~……。



「伊月のテンション低すぎ!逆に気持ちわりぃぜー?」

「ほんとっスよ~!伊月さん、もっとテンション上げて!」

「なんで、ちゃっかり翔大がいるんだよ」


大和の隣に、いつの間にかいる翔大。


ここ最近、ずっと俺の教室来て彼女の手作り弁当を食ってる。


嫌味か、お前は!


「恋華ちゃんがいないと困るな~。伊月が、かなり面白くねぇ」

「愛の力ってヤツっスよ!」

「愛ね~……。菫に会いたいわ」

「俺も夕陽に会いたいっス」

「うるせーぞ!お前ら!」

「おまけに伊月の機嫌もわりぃもん!」


そりゃあ、恋華がいないと機嫌も悪くなる。


だって側にいねぇと落ち着かねぇし。


恋華のことが気になってしょーがない……。