普通みんなは玄関から左側の廊下に進んで教室に行くんだけど、あたしとうららちゃんは右側に進む。


左側は『総合普通クラス』。


でも、あたし達が行く右側は『特別クラス』。


特別クラスは人並み以上に勉強が出来る選ばれた人しか入れない。


2クラスあって各20人ずつ。


二人で右側の廊下に進むと、いきなり女の子達の黄色い歓声が!


「「きゃー!神城様よ~!!」」


この女の子達の声を聞いてか、ピタリとうららちゃんの足が止まる。


うららちゃん……まさかアンタもですか!?


「神城様ですって!?」

「うららちゃーん。教室行くよ?」


あたしが手を引っ張っても恋する女の子には、無駄みたい。