あたしの太ももに手が触れた時……
リビングから伊月くんのケータイの着信音が鳴り響く。
「タイミング悪っ……。待ってろよ」
「うん……」
ほぼ、裸状態に近いあたしにふわっと布団を掛けてくれた。
さりげなく優しいところに嬉しくなっちゃうんだから……。
機嫌悪そうに電話に出る伊月くんの声が聞こえる……
誰だろう?
すぐに電話を切ると、不機嫌そうな顔であたしにワンピースを着せてくれる。
表情とやってることが矛盾してますが……。
「俺と恋華の邪魔しやがって……」
「どうしたの…?」
「大和と菫がコッチに来てて、泊まる場所提供すれって内容」
「とゆうことは……」
「アイツら今から俺の別荘来るっつーこと」
伊月くんの機嫌があからさまに斜めです!