テスト当日、あんなに緊張してる大和は3年間一緒にいて初めて見た。


まぁ、本人曰く「出来栄えは上々」らしいから心配することねぇか……。


「あのね、伊月!俺~今日は菫とデートなのですっ!」

「よく菫が予定空けてくれたな」

「頑張ったご褒美だって~♪あぁ……俺って世界一の幸せ者」


そんな俺も今日は恋華とずっと一緒にいる。


真っ直ぐ俺んち直行。



「はぁ~……テストは英語しか自信ないです」

「今回ダメでも、さすがに恋華は留年くらわねぇだろ?」

「でも……1位の伊月くんには敵わないので…」

「恋華に抜かれてたまるかっ」

「痛っ……。意地悪~!」


軽くデコピンすると涙目で上目遣い。


デコピンして後悔……


俺の理性が恋華にどんどん削られてく!