ドキドキ……
どんどん上がる心音が聞こえないか、尚更ドキドキしながら伊月くんに聞く。
「大和くん……どうにかしてやる気を引き出してあげたいな…。どうしよう?」
「あー……あっ!……いや、でも…」
「ん?」
「菫……アイツ呼んだら効果的じゃね?」
「絶対呼んだらいいよ!」
だって大和くんは菫ちゃんのこと大好きだもん。
きっと、この一つの部屋にあたし達が集まったら気まずそうだけど………
そんなこと言ってられない!
「恋華は……嫌じゃねぇの?」
「嫌じゃない。だって、そもそも伊月くんはあたしの彼氏です」
「そんなかわいいこと言ってたら食うよ?」
「ダメ……!ねっ?」
あたしの顎をくいっと指で上げてキスする気満々。
俺様の機嫌を損ねないように、やんわりと阻止!
あたしは絶対にみんなで卒業したいから……。
そのためなら菫ちゃん呼ぶのも賛成です!