《伊月side》
別れたのがついこの前に感じる……。
いつも側にいたヤツが、急に側から……手の届かないところへ行ってしまう……。
そんなのもう嫌なんだよ。
大切な……好きなヤツには側にいてほしい。
なのに、恋華は俺の隣からいなくなった。
別れて初めて気付いたこと。
恋華に一番、依存してたのは俺だって……。
情けねぇな。
未練タラタラな俺は、女達の噂を偶然耳にしてしまった。
「3年でストーカーされてる女子がいる」
恋華だ……って思ったのはただの勘だし、俺が助けられたのも偶然。
担任に呼び出されて居残りしてた偶然。
俺は我慢できなくて恋華を助け出したけど……
そのまま家に連れて来てしまった。
これ、自分でも理解不能。