教室の窓から眺める景色は夕陽が傾き、あと少しで日没……。
夕陽キレイだな……。
課題の未提出で居残りだったあたしは、一人で教室の窓の外を眺める。
静かだもん。
ストーカーなんているはず……
「……百合岡さん?」
「ん?……あ、えっと……誰?」
「分からないよね……。隣のクラスなんだけど」
あたしの後ろには、メガネをかけて割りとスタイリッシュな男の子。
また告白かな?
あたしが振り返ると近付く距離感。
なっ、なにこの人!?
「やっと会えたね……二人っきりで…。ずっと君のこと愛してたんだ」
「え?……そのっ、何がどうなってるの!?」
「今からさ……二人で楽しいことしようよ」
「や、ヤダ……。やめて」
その時、直感的に分かった。
この人がきっと……ううん、絶対にあたしとうららちゃんが変に感じてた原因。
ストーカーまがいなことしてた人だ。