指の震えを止めるためにギュッとミルクティーのカップを握った。


怖いかも……。


「思い当たるんでしょ?……ヤバイよ!!早めに神城くんに相談しようよっ!」

「伊月くんは…もう、無関係だから!大丈夫だよ」

「大丈夫じゃないって!……神城くんなら恋華のこと助けてくれるよ…」


あたしには頼る資格ないの。


だって、あたしから伊月くんを遠ざけた。


そんなことして都合のいい女って思われたくないから。


「……何かあってからじゃ遅いからね?その前に相談しないと…」

「ほんとに大丈夫だよ!そもそも、ストーカーなんて証拠ないし……」

「恋華がそこまで言うなら……うららもしつこく言わない!…うんっ」

「それでいいの。ありがとね、うららちゃん」


ストーカーなんて気のせい。


きっと疲れてるだけだよ……。


そうだよね……?


そう信じていいよね?