ミルクティーを一口飲み、あたしの初彼との思い出を思い返す。


出会いは紳士的な優しい男の子だったのに、真逆の俺様自己中ヤローで……


そんな俺様自己中ヤローに振り回されつつ、好きになっちゃった。


ほんとに、おかしい出会い方だね。


「なんか面白いことあったの?笑ってる」

「えっ?ううん!別にそんな……」

「ズルイ!教えてよ~♪」


伊月くんのこと考えると自然に笑みが溢れる。


側にいたいけど………


住む世界が違いすぎる。



「……そいえば、恋華」

「ん~?」

「最近……恋華といたら後ろから男が来るんだけど知り合い?」

「……嘘、でしょ?」

「ほんとよ!うららね……ストーカーだと思うんだけど…」


ストーカー!?


あたしにストーカーなんて有り得ない話!!


でも……思い当たる節があるから現実味が湧く。