「はぁー!!?また断ったの!?」
「あー……うんっ。自信過剰な人苦手だから」
放課後は駅前のカフェに寄り道して、温かいミルクティーを飲みながら、うららちゃんとお話。
あたしが告白断るのが不思議みたい……。
「だって今日コクってきたのサッカー部主将で秀才でイケメンな人じゃん!?しかも!両親が医者らしいわよ?」
「そうらしいけど……。興味ないや」
「勿体な~いっ!」
家柄とかじゃなくて、人柄を知りたい。
人柄が良ければ……是非お付き合いしてみたいけど…。
過去の恋を引きずってる。
「……忘れられない?伊月くんのこと」
「少しだけ。多分……これからもずっと忘れられない恋になると思う」
「そんなに好きなのに……バカねー……」
ほんとにあたしはバカ。
だって、初めての彼氏を忘れられなくてまだ片隅にいるんだもん。