《恋華side》
昼休みのお弁当タイム。
あたしの隣にはイケメン俺様王子が……。
「恋華ちゃんとお昼とか幸せ♪」
「なんでお前が居座ってるんだよ。早く帰れバーカ」
「かわいい後輩にそんなこと言わないで下さいよ~!」
「お、落ち着いて二人とも……!」
特別クラスの王子VS総合普通クラスの王子。
普通の女の子なら飛んで喜ぶはずでしょう。
実際に挟まれると気まずい……!!
伊月くんと翔大くんは火花散らせてます。
「恋華ちゃん、俺にも弁当作って来てー?」
「マズイから腹壊すぞ」
「じゃあ、逆にマズさを知りたいね」
「ヒドイです……伊月くん…」
「ねー!俺はどんなにマズイとしても……恋華ちゃんの手作りなら食べる♪」
あたしがわざと悲しい表情をすると、伊月くんが焦ってあたしの頭を撫でてくれる。
こんなに焦ってる伊月くん……かわいい!!
でも、きっと本人言ったら怒られそうなので秘密。