ゆっくりと抱きしめてくれてた手を離す。
もう少し伊月くんの側にいたいな……。
あたしは自分から伊月くんにギュッと抱きついてみた。
「恋華からって珍しいな……。どうした?」
「ううん。ただ、くっつきたいだけです」
「恋華は俺の側から離れんなよ。………じゃ、俺は風呂入って来よっかな~」
「へっ……」
冷たく離された!?
バスルームの方へ歩いてく伊月くんの後ろ姿を見詰めるあたしは、頬を膨らませてみる。
すると、伊月くんは振り返って意地悪に笑って言った。
「今の続き………今晩してやるから待っとけよ?寝るの禁止なっ」
「うっ……ね、寝ません……」
俺様で意地悪で時々、変態だけど……
あたしが伊月くんの側から離れるわけないじゃん!
ずっと一緒です。