「羨ましいなぁ~♪うららも神城様にお近づきになりたいわ!!」
「あんまりおっきい声出さないでよ!」
キャーキャー騒ぐうららちゃんを宥めていると、教室の出入口に女子4人グループが立つ。
そして耳を疑いたい一言。
「百合岡恋華って子……いるー?」
「誰アイツら……恋華に何の用よ?」
「はい?あたしですけど……」
「………ちょっと顔、貸しなさい」
うららちゃんは不安そうな顔で、あたしを見詰める。
でも大丈夫だよね?
きっと。
「アンタさ……誰の許可を得て神城様にお近づきになっているの?」
「えっとー……神城様?」
「とぼけてんじゃないわよ!」
特別クラスの女子トイレで、4人組に囲まれるあたし。
全然大丈夫じゃないみたいなんですが!?
女の子って……恐いですね。