目の前に並ぶのは高級ステーキ!!
莉理ちゃんちのお抱えシェフが作るステーキは絶品♪
「美味しい~♪」
「喜んでもらえてよかった~!リョータ、あーん♪」
「ん、あーん……莉理に食べさせてもらったらもっとうまい」
「キャー!リョーター!好きっ♪」
堂々とイチャイチャするから、見てるこっちが照れる!!
あたしは目を背けてステーキを一口。
美味しいです!
ただ、豪華な食事を取ってても物足りない……。
伊月くんが足りないよ……。
伊月くんはお父さんと一緒にハワイで御曹司としての会社のお勉強をするらしく不在。
だから、一人じゃ不安なあたしを莉理ちゃんの所へ預けたみたい。
「今頃、伊月は経営学の勉強中か~。跡継ぎ嫌がってるのにねっ」
「そう、なの……?」
莉理ちゃんは苦笑して頷いた。
このまま、跡継ぎが嫌なんて伊月くんらしくないってゆうか……。