本人は服を見て満足したらしく、二人でベンチに座る。


指を絡めて小さい恋華の手を握る。


ずっとニコニコしてるコイツが不思議。


「伊月くんはどこか行きたいとこありますか!」

「俺?……恋華の行きたいとこ着いてくだけ楽しいから」

「じゃあ~……もう1か所行ってもいい、ですか?」


目を輝かせる恋華に着いて行けば、ペットショップに来た。


初めてペットショップなんて来たわ……。


恋華は早速、犬のところに走ってく。


「かわいい~♪ふわふわ~!伊月くんも抱っこする?」

「俺は恋華を抱っこしたい」

「も~……。意地悪だけど、とっても優しいんだよ?伊月くん!」

「意地悪は余計!俺はいつも優しいだろ」

「わんちゃんに教えてるんです!優しいよって」


俺にしたら犬よりも恋華の方が何十倍もかわいい。