次の日、俺が女達に囲まれていつも通り登校。


そろそろウザくなってきたけど……


恋華に火の粉散ったら嫌だから、我慢。


俺が笑いもしないで一人歩いてると、ドン……と背中に衝撃が。


「……いって…」

「伊月くん!おはようございます!」

「はぁ?こ、恋華?」

「恋華ですけど?」


ですけど?じゃねーよ!!


廊下のど真ん中で堂々と、俺に後ろから抱きつく。


やけに積極的。


「離せ!チビ、バカ、まな板」

「人の悪態ばっか言わないで下さい!……好きなのに……」

「はぁ~……。お前、熱でもあんじゃねーの」


ピトッとアイツの額に手を当てると、嬉しそうな顔で笑う。


あー……朝からくそかわいいな!