「恋華には……好きだって気持ちを全力で伝えてあげてほしいな……」
「気持ちか~……」
「うん。きっと色々あって不安だと思うから……」
確かに俺が恋華を不安にさせる要素はたくさんある。
婚約者の件で、どれだけ不安にさせたか分かんねぇほど。
気持ち……伝えるわ。
「ありがとな。うららちゃん」
「いやっ!そんなこと!神城くんの王子様スマイルヤバイ♪」
恋華もうららちゃんくらい直球で来たら分かりやすいんだよなぁ~……。
そんなこと言ってたら俺も……なんだけど。
「あっ!車来た!よかったら……うららの車乗ってく?」
「気持ちだけもらっとく。あ……後ろの俺んちの車」
「う、うちより高級車!!」
誕生日までに少し考えとこ。
俺が、素直に伝えてアイツを安心させる……
きっと、それが俺に今できること。