不機嫌そうな顔でケータイとにらめっこしてるうららちゃんの横に俺もしゃがんだ。
「うららちゃん。あのさ…」
「きゃー!!?神城くんがあたしに近寄ってくれた……ううん!神城様があたしに近寄って下さったぁ!!近い!」
「ごめん。聞きたいことあって…」
「いやいや!近い方が嬉しい……ってゆうか、恋華ごめんねっ!!」
おぉ………うららちゃんが発狂…!!
顔を真っ赤にして下を向くうららちゃんだけど、彼氏いるよな。
薫さん見たら怒るだろうな~……。
「あ、恋華の誕生日のことなんだけど……アイツの好きなモノってなに?」
「恋華の好きなモノ?うーん……」
細い指を顎に当てて、空を仰ぐようにして考える。
「……恋華にモノじゃなくて……言葉でプレゼントしみるのは?」
「言葉?」
言葉って……
好きだー……とかそうゆうの?