大和くんちの高級車があたしのマンションに停まった。


運転手さんがそっとドアを開けてくれる。


「ありがとう。大和くん」

「俺こそ。恋華ちゃん説得されて……スッキリした」

「それはよかったですねっ」


大和くんにばっか言ってられない……


あたしも伊月くんにちゃんと気持ち伝える!


素直になる!


「よし!じゃあ、俺は菫んちでも行こっかな!菫んちまでよろしくっ!」

「かしこまりました。大和様」


もう心配なさそうだね。


今度は、自分の心配しなきゃ。


伊月くんに「好き」って気持ち伝えるから。