《恋華side》



朝、静かな教室に入るとうららちゃんが走ってあたしの側に来た。


ど、どうしたの!?


「……うららちゃん?」

「この週刊誌読んだ!?」

「あたし週刊誌とかなかなか読まないんだけど……」

「とにかく!これ見てよっ!」


バンッとあたしの机に広げた週刊誌。


そこには、あたしがパパラッチされた時のように大きな文字が一面に……


目を引かれてあたしが読むと、


『神城家長男&宮本家長女!真剣交際!』


これって……伊月くんと菫ちゃんのことだよね?


「いったい誰がこんなことするのよ!どこまで二人の恋を踏みにじるの……」

「うららちゃん落ち着いて!まだ……ほんとのことか分からないでしょ?」


ほんとに落ち着かなきゃないのはあたし。


指先が震える……。