応接室のソファーに座り直して、アイツは静かに口を開いた。


「貴方が18歳になったら結婚ですって。お父様が話してたわ」

「お前はそれでいいのかよ!」

「いい悪い関係なしに従うしかないでしょ?」


菫の目は諦めに近い目。


俺は………ずっと恋華といたいから諦めるなんてしたくねぇ。


「それと……来週の週刊誌で私と貴方の交際報道が出るらしいわ」

「……お前は否定しなかったの?」

「できると思う?」

「俺なら否定する。絶対に」


勝手に付き合ってることにされたら、また恋華を悲しませる。


もう泣く姿見たくねーんだよ……。