…………あいつのいない朝……………。
私はあいつのいない生活ってこんなに切なくて、虚しいんだね。
あいつと一緒に料理作って私の家は古いから、お風呂は息を「フーフー」
ってやってわかす『五右衛門風呂』。あいつと一緒にお風呂も沸かして、
いろいろ共同生活してきたな……。
そんな事を考えながら歩いていたら、とつぜん声をかけられた。
「ねぇねぇ。君可愛いねぇ!。学校なんてサボって俺らと遊ばね?。」
!?。ナンパ?こんな朝に?。
「お断りします。学校があるので。」
「そんな事言わないでさぁ………「おい、そこのナンパ野郎!。」
「なにやってんだよ?この子が嫌がってんだろ?。警察呼ぶぞ?。」
「もーいいよ。」
そう言うとナンパ野郎は去って行った。
「あの。助けてくれてありがとうございました。」
ちゃんとお礼はしとかなきゃと思い、私はお礼を言った。
「いや。いいって!学校………「あ!!??。」
「?。ってエーーーーーーー?。」
2人とも何かに気づいたのか大声をあげた。
「伊藤さん!。」
「中塚くん!。」
クラスの同級生、中塚蒼だ。
「中塚くん!ありがとう。」
「うん。いいよ。それより、暗ーい顔してどうしたの?。」
「実は………………。」
私は高屋のことをすべて話した。
そして、話し終わって5秒後、中塚くんは口を開いた。
「そっか・・・。可哀想に。俺ならそんな思い、絶対にさせないのに。
伊藤さんが落ち着くまでそばでささえるよ。」
「ありがとう。」
私は嬉しくて涙が溢れ出た。
思い出して泣いた。中塚くんの優しさに泣いた。
いろんな意味で泣いた。
「辛いことあったらなんでも話して!。」
「うん!。」
そう言って、私と中塚くんは、メールアドレス、ケータイ番号を交換した。