今日の梨奈はすごく冷たかった。
話しかけても知らんぷりしてくるし、お弁当の時もいつもは一緒に食べるのに
今日だけは他の友達と食べてた。
私は梨奈が冷たかった理由は大抵想像できる。
高屋と一緒に住んだこと、キスをしたことだろう。
別に私はあいつのこと好きじゃないから嫉妬とかされても困る。
あいつが悪いんだ!。
帰りにはっきり言ってやる。
「ねえ梨奈!!。うちに嫉妬すんのやめてくれない?。」
そう言うと梨奈はこう返してきた。
「は?嫉妬?意味わかんなーい。あのさぁ、高屋の好きな人もう代わってるけど!?。」
「どうゆうこと?。」
梨奈は呆れた顔をしてこう言った。
「だからぁ、お前が高屋の事大切にしないから高屋はお前のこと嫌いになったんだよ!!。
で、うちはそのチャンスを狙って高屋にアタックしたの。
そしたら高屋がうちに告ってきてぇ、正式に付き合うことになったのー。」
「え!?。本当!?。」
「ホント。」
「諦めなよね。もう後の祭りだから。」
そう言うと梨奈は1人でテクテク家に帰っていった。


私は不安で不安で仕方なかった。
本当にあいつが私のこと嫌いになっちゃたら・・・。
別にあいつのこと好きなわけないのに。
私は暗い顔のまま家に入った。
その時、
「美月!俺先に帰ったぞ〜。ん?どうした?暗い顔して。」
蓮が明るい、いや、呑気な顔をして話しかけてきた。
「ねぇ、高屋。私のこと嫌い?梨奈のこと好き?告って正式に付き合うことになったの?。」
不安で仕方なかった私はあいつにちゃんと聞いた。
そしたらあいつは笑いながらこう言った。
「は?んなわけねーじゃん!?。お前の妄想?へんな夢でもみた?。」
と。私は少しムカついたが安心した。
「なんで安心してんだろ。」とも思ったが。
「でも、お前がそれを望んでるならそうしてやってもいいぜ。」
「は!?。お好きにどうぞ!。」











まさか、これが現実になるとも知らずに。