アイの目をまっすぐ見てユーイチは言った。

終わったんだ。
部屋を出るアイ。

追いかけても来ない。
夜が明けるまで歩きながら泣いた。

―サンダルの足が痛い…

…それでもまだ、帰りたくなくて…

駅のホームに着いたのは、始発電車のでた後だった。