「来たければって…そんな簡単に言わないでよ!仕事はどうするのよ?」

「なんとかなるだろ」

バシッ

思わずつかんでいたオタマをユーイチの足もとに投げつけた。
カレーが狭いアパートの壁に飛び散る。
はしゃいでいる、とびきりの笑顔のアイの写真にも。

「何すんだ バカッ」

「バカはどっちよ!!どうしてそんなに勝手なの?
アタシ、もうユーイチについていけないよ。
…もう、怒ってばっかで、…疲れたよ…。」

涙が溢れてくるのをグッとこらえる。