―運命が動きだす予感―

男女別のTAXIに乗り込む。
胸が高鳴るアイ。
リョウジの瞳を思い出す。

「―ねえ、アイ。リョウジ先輩ってどう思う?」

「えっ?」

―ドキン

ミキが恥ずかしげに微笑む。
「私リョウジ先輩のこと、大学時代からずっと好きなんだ…。」

「え…本当に?」

ミキの長年の片想いの相手が―リョウジ…

ミキがいつも話していた―

想いを伝えることもできず、忘れることもできない片想いの彼が…



ふいに―
胸が苦しくなるアイ。