「…はじめまして。」

「みんなに紹介するね!センパイも席に戻りましょ。」

盛り上がっている座。隣の席でしきりに話しかけてくるシン。
斜め向かいの席ではリョウジ。その隣にはミキ。
サラダや唐揚げを小皿にとってリョウジに渡している。

―ミキって気が利くんだよね。反省。

「アイちゃんは彼氏いるの?」
シンがストレートにきいてくる。
「ちょっと!センパイッ」
ミキが慌ててたしなめる。

「あはは。いーよいーよミキ。実は昨日大ゲンカしてしまって…分かれのキキってやつで。」
リョウジがアイをみる。

「えっ?マジで!?なんでなんで」
身を乗り出してくるシン

「合わなかったってことですよぉ。。
あはは、5年もソレに気づかないなんて、バカですよねぇーっ」
「そんなこと無いって、ユーイチ君きっと、ゼッタイ戻ってくるよ!」

「アイちゃんみたいなカワイイ子と別れるなんて信じらんねーっっ許せねー」

口々になぐさめてくれるアイとシン…だけどやっぱりまだツラい…。

「そんでそんで原因は?」
「あは。聞いてくれます〜?」
無理してチャカそうとするアイ
「シンちゃんセンパイにきいてもらったら?オトコ側の意見。案外、たよりになるかも」
「うん!どーんと打ち明けてごら…」

「やめとけよ」