「あっアイ、ちょうど良かった。紹介するね。私の大学の時のセンパイで、塚本リョウジさん。す〜っごくお世話になったんだ」

「コチラは…」
「リョウジ〜おせぇよ!!
あーっっもうこんなカワイイ子ナンパしやがって〜、ズリィよ!君、何ちゃん?オレ、シンちゃん。山岡シン」

人なつっこい感じの男。
どうやら(リョウジや)ミキの仲間らしい。

「ナンパなんかしてないよ」
「かっこつけやがって〜
リョウジはいつもそうなんだから。君もこんな無愛想なヤツ相手にしないほうがいいよ。ボク相手にして〜!なんつって〜で、名前は?」
「夏川アイです。ミキの同僚で…今日は、関係ないのに来てしまってスイマセン」
「も〜アイってば。私が強引に誘ったんじゃない。」

「女の子なら何人でも。美人なら、なぉ大歓迎!!」

「―塚本です。はじめまして。」

初めまして…か。この人、憶えてないのか。
―ちょっとガッカリ。

落胆する自分に苦笑するアイ。