…あれれ~。教室どこ~?
さっきから同じ所をぐるぐる回ってる気がする…。

「ど、どこ?」
涙目になって震えた声で呟く。

「なーにしてんだよ。」
この…声は!
「藤谷くんっっ!」
呆れた顔であたしを見下ろす。
「行くぞバカ。」
…バカ!?

「…バカじゃない…です!」
藤谷くんはプっとふきだす。
「バカじゃなきゃなんで迷ってんだよ。」
…えっと。うーん…と。