「見んなぁ・・・
見ないでよぉ・・・」


あたしはそう言ってお風呂場に逃げ込んだ。


「ルカッ!!
まってや!!
どないしたん?
話してや。
話さなわからんやろ?」


リョウはそう言いながらドンドンとドアを叩く。


「うるさいッ!!
ほっといてよ。

もういいから。

お風呂入る。」


あたしはそう言ってお風呂に入った。

まだ服も脱いでないのに・・・

とにかくリョウの声を聞くのすら辛かった。

「リョウのばかぁ・・・」

あたしはそう叫びながら泣いた。


ガチャッ


扉の開く音が聞こえた。


「ルカ・・・」


振り向かなくても声だけで分かる。

リョウ・・・


「勝手に入んないで。」


「あとで話そう。」


リョウはそう言って出て行った。

話すだなんて恥ずかしいよ。

もし浮気だってあたしの勝手な誤解だったら恥ずかしいし・・・

悪いし・・・

あたしに話す権利があるのかな?

リョウが浮気なんかするわけないし・・・

もうどうすれば良いかわからない。





お風呂から上がるとリョウはお茶を飲んでいた。

テレビもつけないで静かな部屋。

「テレビくらいつけなよ(笑)
くらいじゃん。」