私達が向かったのは
四人の行きつけらしい焼肉屋さん。
何食べるか決まらない私に
「焼肉食べたい!」
という大樹さんの一言で決まったのだ。

にしても高級っぽい…
すごく高級って感じがする…。



大通りから抜けてちょっとした細道に
ひっそりと建っているお店。
でも入口や建物の造りからして
すごく高級感が溢れていた。


そんなことも気にする様子はなく
みんなズカズカと店の奥へと入っていく。
まるで自分たちの部屋があるかのように…

一番奥の個室に入ったわたし達だけど
四人にしては広すぎる個室…
ここパーティールームですか?



「何固まってんの?」
部屋の入口で固まる私を不思議そうに見る昴さん。
「え…広いなって…」
「あぁ、気にすんな」
「ぁ、はい…」
座りながら言う瞬さん。
この人数でこの部屋…普通に気にする…。