「お金になるってことよ」


「……それだけの……ため?」


「お金があればなんだってできるじゃないの。


だけど、うちの弟はその話し賛同しなかった。


『お前なんかに俺のゲームを横取りされてたまるか』って、言うのよ。


お姉ちゃんに向かって」


そう言って、山路さんはクローゼットの中の肉塊を指差した。


「だから……殺した?」


「直接殺してはないわよ? あたし勉強して、結登がいない間に頑張ってプログラムを変えたの。


それを知らない結登は変更されたリアルゲームを試しプレイして……勝手に死んだの」