山路さんは部屋の中をクルクルと歩きながらそう言った。


混乱状態の中、求めるもの。


「……秩序……」


「違うわよ!」


山路さんはドンッと壁を叩いて叫んだ。


「ゲームの攻略方法よ」


「あ……」


「どうやったらこのゲームが終わるのか、死なずにすむのか。それを探し出す」


山路さんは興奮気味にそう言い、そして俺に近づいてきた。