自分の推理にすべて当てはまっている。


「まさか……そんなこと……」


「まだ、信じられないの?」


そう言って、山路さんはおかしそうに笑う。


「ゲームは……しないって……」


「しないわよ? でも、開発しているのを見ていたらこれは利用できそうって、おもっちゃったのよ」


「利用……?」


「そう。この史上最悪なゲームが全国に散らばれば、この国は混乱状態に陥る。


そんな時、人は一体なにを求めるかしら?」