和花がこけそうになりながらあたしの前を走って行く。


後方から、男の足音が追ってくる。


和花が曲がり角を右へ曲がる瞬間、あたしはもう1度「走って!!」と、和花へ向けて叫んだ。


そして、あたしはその角を左へと曲がった。


男の足音は止まらずあたしを追ってくる。


やっぱり、狙われているのはあたし。


これは、間違いなくゲームだ。