「……怜央の事、悩んでて……」


「怜央君のこと?」


「仲直りしたいんだけれど、怜央や和花の言うように、ゲームの出来事を偶然だなんて思えなくて……」


「それで悩んでたの?」


「そうなの」


あたしはすがるような目で和花を見つめる。


和花は「仕方ないなぁ」と、呟き、キョロキョロと部屋の中を見回した。


「なに?」