和花は昨日とは違い、ちゃんとデパートで買って来たようなフルーツの詰め合わせを持っていた。


「和花、今日も来てくれたんだ」


「うん。でも芹香は元気そうだから、このフルーツはおばさんにあげる。どうぞ」


そう言って、和花はお母さんにフルーツ籠を渡した。


「あら、ありがとう。さっそく切って持っていくわね」


そう言うお母さんを後ろに、あたしは和花を2階へと案内した。


自室に入り「今日も来てくれるなんて思わなかった!」と、和花に抱きつく。


「ちょっと、どうしたのよ?」